好みの階調/目指す階調

カメラの故障でピクチャーモードの比較撮影が中断しています。

せっかくなので、好みの画質のYouTube動画を確認しながら、どんな風な画質にして行きたいか、を考えてみました。


[4k] NOKTON 4Lenses with GH4
基本は「撮って出し」、グレーディング無しで使える綺麗な画質を目指しています。
彩度もあまり落としたくありません。
log収録をしないとなると、白飛び・黒潰れのどちらかはある程度割り切って許容しなければなりません。

こちらの動画は何度見ても綺麗です。GH4のCineLikeDをベースに、彩度やハイライト・シャドウを調整していると思われます。意外とデフォルトに近いかもしれません。

[4k]  NOKTON 4Lenses with GH4-01

[4k]  NOKTON 4Lenses with GH4-02


Canon Log 3 適正露出/2トップオーバー【キヤノン公式】
log収録には当分手を出さないつもり(そもそも対応カメラを所有していない)ですが、「logの撮って出し」の柔らかな映像は気になります。
業界の人間ではないので、流行りが終わったかどうか(そもそも流行ったのか?)はわかりませんが、ある意味「枯れたスタンダード表現」として残るように思います。

ところで、2段オーバーで撮影する必要はあるのでしょうか。適正露出で撮影して、後から肌色に合わせて露出を補正すればいいと思うのですが。

Canon Log 3  適正露出/2トップオーバー【キヤノン公式】


[NEW] Panasonic LUMIX GH5S 4K
メーカー公式の動画はカメラ性能をスポイルする表現は避けられていると思うので、「高画質」な動画として参考になります。

けっこう狭いレンジ(輝度幅)で表現しているのですね。

[NEW] Panasonic LUMIX GH5S 4K


Panasonic LUMIX GH5S | Hands-On Field Test in Slovenia
こちらも参考になります。「あ〜、これこれ。こんなトーンで撮影してみたい」というカットが何箇所か出てきます。

Panasonic LUMIX GH5S | Hands-On Field Test in Slovenia


Taylor Swift – Shake It Off
ホワイトバランスもニュートラルで「高画質!」な感じです。ハイエストライトから完全な黒まで、トーンをフル活用している印象があります。

アメリカのショウビズ職人が、淡々とプロフェッショナルに作成した感じ。演出含め、すごく醒めた、ビジネスライクな印象のMVです。

Taylor Swift - Shake It Off


10 Cloverfield Lane Official Trailer #1 (2016) – Mary Elizabeth Winstead, John Goodman Movie HD
「カラーグレーディングのためのカラーグレーディング」は鼻につくので大嫌いなのですが、ハリウッド映画は大体きちんとしています。
ミックス光の色転びを強調する形での、「根拠のある」色付けなので、鑑賞中に変に意識することもありません。

全編ほぼ地下室ですが、カラフルな印象があります。壁紙のセレクトのセンスとかでしょうか。

10 Cloverfield Lane Official Trailer #1 (2016) -  Mary Elizabeth Winstead, John Goodman Movie HD


Olympus E-M10 Mark III ピクチャーモード比較 05

設定もだいぶ練れてきたので、ピクチャーモード比較の初回の場所で再度撮影をしてみました。

主な設定値は、

  • 階調:オート
  • ハイライト:-7
  • シャドウ:+3
  • 彩度:-1
  • ホワイトバランス:昼光(G:-1)

です。

あれ? なんか空の色が変です。なんか、すごくキモいです……。

ハイライトの白飛び回避を目的に、[ハイライト]を最小値の-7にし、さらに[階調]をオートで整えた結果、空(ハイライト)がえらく不自然になってしまいました。

設定変更後の「青空」の映像は今回初めて見ることになります。初回の撮影以降、撮影時の天候はずっと「曇り」だったので、この不自然さに気づきませんでした。

「ハイライト:-7」の設定値に問題があったのか、[階調:オート]に問題があったのか、あるいはそれらの併用が問題なのか、改めて個別にテストする必要があります。

かなりの後退です。まだまだ道のりは遠いようです。

迂闊でした。とほほ……。


冷静になって考えれば、ハイライトを抑えればハイライトは暗くなりますし、色が付いていれば濃度は上がるに決まっています。

また、センサーの受光量には限界があり、一定以上の光量はさばききれず、飽和するに決まっています。完全に飽和してしまえば「白(飛び)」ですが、中途半端な飽和は色転びになるのは以前行ったセンサーのテストでわかっていたはずでした。

_1010013

露出オーバーで撮影し、raw現像時に減感(ゲイン「ダウン」)した際は、完全に飽和した部分はグレー、中途半端に飽和した部分はシアンに転びました。
今回の青空の転び方によく似ています。

Olympus E-M10 Mark III ピクチャーモード比較 04

前回検証した「階調:オート」の設定が役立ちそうなので、テスト撮影をしてみました。

前回(2回目のテスト撮影)からの変更点は、

  • 階調:オート
  • ホワイトバランスは、マゼンダ側に1補正した昼光。

となります。

  • ハイライト:-7
  • シャドウ:+7

は、前回から変わらずです。

悪くないと思います。ただ、天候が曇りだったので、「階調:オート」はさほど影響していないかもしれません。

ピクチャーモード「Natural」のみを選んで、Premiere CCにて補正したものも掲載しておきます。

徐々に好みの方向に近づいていますが、もう一声、ブレイクスルーが欲しいところです。

Olympus E-M10 Mark III ピクチャーモード比較 03

前回のテストでは「ハイライト・シャドウ」の数値を変更して白飛び・黒つぶれを回避しようとしました。

今回は、ピクチャーモード内のパラメーター「階調」の挙動を確認してみました。

階調を「標準」から「オート」に変更すると、輝度差の激しい条件でハイライト部・シャドウ部が抑えられます。

「階調:標準」 vs 「階調:オート」

一見、単に1/3段程度、全体を明るくしているだけのようにも見えますが、シャドウ部を持ち上げつつハイライト部を抑えています。赤丸の個所などに着目するとよくわかります。

以前PanasonicのG7でテストした、「iDレンジコントロール」とほぼ同種の機能ですが、それよりもかなり強めの補正がかかります。

シャドウ部のノイズ発生やハイライトの階調の不自然さなど、若干の不安もありますが、実用になりそうです。

積極的に使ってみようと思います。

Olympus E-M10 Mark III ピクチャーモード比較 02

デフォルトに近い前回の設定では、自分好みの映像にならないので、設定を変更します。

ハイライト・シャドウの数値を変更して、再度テスト撮影をしてみました。

前回と異なる設定は下記のようになります。

  • ハイライト:-7(最大値)
  • シャドウ:+7(最大値)
  • ホワイトバランスをデフォルトの昼光に戻しました。

いくつかのカットは多少自分の好みに近づいてきました。白飛びも減りましたが、前回の撮影と天候が異なるのでまだ何とも言えません。
また、人工物を写し込んだ結果、鮮やかなモチーフでは色飽和が発生していることがわかりました。

同日に撮影したおまけのカットを加え、好みの色調のカットをPremiere CCで色補正してみました。

鮮やかな発色やコントラストの高さなど、ピクチャーモード「Vivid」が自分の好みのようです。ただし、ぬいぐるみのマフラーや交通標識など、色飽和が激しいものについては「Flat」など別のピクチャーモードを使っています。

緑色に転んでいるように感じたので、色温度を若干マゼンダ側に補正しています。

Olympus E-M10 Mark III ピクチャーモード比較 01

E-M10 mk3の画質設定について試行錯誤しています。

場当たり的にでなく体系的に把握したかったので、基本5種類のピクチャーモードのすべてを同じ条件で撮影・比較してみました。

  • シャープネス:-2(最低値)
  • 階調:標準
  • コントラスト:±0
  • 彩度:±0
  • ハイライト:±0
  • シャドウ:±0
  • ピクチャーモード「i-Finish(i-Enhance)」の効果は「標準」です。
  • 「高感度ノイズリダクション」はOFFにしています。
  • ホワイトバランスは昼光です。微調整(A+1 G-1)しています。
  • 露出はオート(評価測光)です。露出補正はしていません。

どのカットもメリハリの強い、家庭用ビデオカメラのような絵作りです。元気がある、迫力がある、とも言えます。

ただ、あまり好みではありません。

Lumetriスコープ13

Premiere CCの編集時にLumetriスコープを確認したところ、大半のカットで白飛びが発生していました。黒つぶれも多数発生しています。輝度差の大きい撮影モチーフを多く選んだせいもありますが、どれも中域のトーンは少なく、階調は上端・下端に集中しています。

最もコントラストの低い、ピクチャーモード「Flat」のカットのみを選び、Adobe Premiere CCにて、補正してみました。

ハイライト:-40
シャドウ:+20

しています。

残念ながら、ハイライトが白とびしている箇所、シャドウが黒つぶれしている箇所については、いくら補正しても戻ってきません。

撮影時の設定で対応する必要があります。

Olympus E-M10 Mark III 4K動画の解像

OlympusのE-M10 mk3の4K動画は、PanasonicのG7に比べ、解像が劣ります。

Olympus E-M10 Mark IIIとPanasonic DMC-G7の4K動画を比較してみました。

PanasonicのDMC-G7に比べ、明らかに解像が劣ります。

G-7 >>> M-IS Off = M-IS 2 > M-IS 1

という感じでしょうか。「超えられない壁」とまではいかないので、使い続けようと思いますが、ちょっとがっかりです。

画面を拡大すると、

Panasonic DMC-G7(400%)

↑G7はきちんと解像しているのに比べ、

Olympus E-M10 Mark III M-IS 1(400%)

↑E-M10 mk3のM-IS 1モード(センサーの中央をクロップしたソフトウェア併用によるスタビライズモード)はディティールがかなり溶けてしまっています。
M-IS 2モードM-IS OFFではごくわずかに「まし」ですが、G7にはかなり劣ります。

原因01:ビットレート

DMC-G7はCBR(固定ビットレート)の100Mbpsですが、E-M10 mk3はVBR(可変ビットレート)の「最大」100Mbps102Mbpsです。作例ではE-M10 mk3の方は画面内に動く要素がほとんどないこともあり、30Mbpsほどしか出ていません。ビットレートに3倍以上の差があります。

原因02:ノイズリダクション

撮影時にはどちらもノイズリダクションを設定可能な最小値にしていますが、完全に「OFF」にすることはどちらの機種もできません。ノイズリダクションは解像とトレードオフなので、影響している可能性があります。

原因03:センサーの読み出し方式

動画を生成するにあたり、センサーからの情報をきちんと全て読み出せているか不明です。以前、SonyのNEX-5Rを使用した際に「間引き読み出し」特有の動画の劣化がありました。今回の場合は、さすがに電線が「点線」になったりはしていませんが、タイルの壁がモアレっぽくなっています。高圧縮時特有のノイズとも考えられますが、「センサーからの全画素読み出し」はどうも行われていないように感じます。


でもしばらく使うつもり

とはいうものの、E-M10 mk3のセンサー手ぶれ補正+ソフトウェア手ぶれ補正は本当に強力で実用的なので、総合的な画質を考えると、あきらめずにしばらくは使い続けてみようかと考えています。

同様の手ぶれ補正の機能を持ち、かつ高ビットレート収録が可能なE-M1 mk2や、「全画素読み出し+オーバーサンプリング」を謳っているSonyのα6500などにも食指が動きますが、がまん、がまんです。

180122|追記 「全画素読み込み」でなく「全画素読み出し」でした。
180212|追記 撮影時のISO感度が異なっていた可能性があったので、再度テストしましたが、同様でした。