DMC-G7動画|輝度レベルの設定

4K動画の撮影に使っているDMC-G7の「輝度レベル」の設定ですが、ずっと[0-255]を使っています。
なんとなくですが、8bitの256階調をフルに使えるイメージがあるからです。

また、使い始めにググった際、こんな記事を見つけた、というのもあります。
camerakun.info DMC-GH4 導入記 Vol. 4 輝度レンジ

ですが、世の映像のプロはほとんど[16-255]や[16-235(G7では設定不可)]です。
放送映像機器の規格の都合なのだろうと思いつつ、理由は正確にはよくわかっていません。

最近改めてググってみたところ、こんな記事がありました。
GH4 動画撮影時の輝度レベル (16-255) について – ぼくんちのTV 別館
[16-255]で撮影した映像にはハイライト側に階調が隠れており、補正によって多少の白とびの救済ができるとのこと。

テスト撮影をしてみました。

最初に無加工の[16-255][0-255]の映像を並べています。撮影時の条件は全て同じです。マニュアルモードで撮影したので、絞り/シャッタースピードも同じです。
その後、明るさの補正をいくつか試したものを並べています。編集はAdobe Premiere Pro CC 2017で行いました。


#01|16-255 No Grading_cap

#01|16-255 No Grading

↑輝度レベルを[16-255]で撮影したものです。無加工です。RGBの波形を見ると、ハイライトが飛んでしまっていました。画面上端の100/255でカットされています。


#02|0-255 No Grading_cap

#02|0-255 No Grading

↑輝度レベルを[0-255]で撮影したものです。無加工です。RGBの波形を見ると、ハイライトはぎりぎりレンジ内に収まっています。繰り返しますが、絞り/シャッタースピードの条件は[16-255]と変えていません。


#03|16-255 白レベル-33_cap

#03|16-255 白レベル-33

↑輝度レベルを[16-255]で撮影したものを使い、「白レベル」を調整してみました。-33まで下げたところ、ハイライトの階調が戻ってきました。なるほど。


#04|16-255 露光量-0.33_cap

#04|16-255 露光量-0.33

↑輝度レベルを[16-255]で撮影したものを使い、「露光量」を調整してみました。-0.33まで下げたところ、ハイライトの階調が戻ってきました。


これ以降の検証は、「輝度レベル」の話とはちょっと異なります。おまけです。

#05|16-255 ハイライト-100_cap

#05|16-255 ハイライト-100

↑輝度レベルを[16-255]で撮影したものを使い、「ハイライト」を調整してみました。最低の-100まで下げても、ハイライトは飛んだままでした。
ちなみに、「ハイライト」の調整により、「空」が使う輝度幅は増えましたが「階調が豊かになった」わけではないようです。RGBの波形がストライプ状になっています。バンディング(ポスタリゼーションのような飛び飛びの階調)が発生しています。


#06|16-255 ハイライト-100/白レベル-31.5_cap

#06|16-255 ハイライト-100/白レベル-31.5

↑輝度レベルを[16-255]で撮影したものを使い、「白レベル」の調整(-31.5)で白とびを抑えた後、さらに「ハイライト」を調整(-100)してみました。RGBの波形はストライプ状です。画面を見るとグレーのはずの雲が、RGBに色分けされています。


#07|0-255 コントラスト-100/ハイライト-100/シャドウ-100_cap

#07|0-255 コントラスト-100/ハイライト-100/シャドウ-100

↑輝度レベルを[0-255]で撮影したものを使い、「コントラスト(-100)」、「ハイライト(-100)」、「シャドウ(-100)」を調整し、空の輝度幅を目一杯確保してみました。RGBの波形はストライプ状です。グレーのはずの雲が、RGBに色分けされています。


[16-255]設定を使うことで飛んでしまったハイライトを後から直せるのは便利ですが、編集時の補正が必須となります。また、マージンを持たせた分、(補正なしでそのまま使った場合)階調は15/16に減っているような気もします。
170808|追記 あるいは、[16-255]での収録は256階調+9%分の予備合わせて279階調ある?
170811|追記 いずれにせよ、[16-255]を選択しても、補正できるハイライトの量は1/3段程度です。そもそも白飛び救済のための機能ではありません。

[0-255]設定を使い、現場で露出を慎重に決めるのとどちらがいいのか……。ハイライトの白とび防止は「ハイライト/シャドウ」のハイライトや「iDレンジコントロール」にまかせられれば……。

とりあえず、今後も[0-255]をベースに撮影するつもりです。

DMC-G7動画|ノイズリダクションの設定値

DMC-G7を使った4K動画撮影時のノイズリダクション設定の検証をしてみました。

ノイズリダクションの設定を、-5(最小)、+5(最大)、±0(デフォルト)で20秒ずつつないでいます。後半では、画面を400%に拡大表示しています。

FHD表示では差はほとんどありませんが、4K表示ではそれなりの違いが確認できました。
ノイズによるざわつき具合(特にシャドウ部)に変化があります。

一方、解像にも変化があります。

NoiseReductionTest 08

↑NR最小では、建物の壁面のタイルの目地がはっきり出ています。

NoiseReductionTest 11

↑NR最大では、タイルの目地が溶けてしまいました。

通常のノイズリダクションでは、解像とノイズはトレードオフになります。
自分は解像を重視するので、設定は-5としています。

DMC-G7動画|大森ふるさとの浜辺公園

近所の(といってもバスに乗って)公園で散歩がてら、撮影テストをしました。

簡単な撮影ですが、色々と思うところがありました。

撮影時の機材・設定

  • カメラ: DMC-G7
  • レンズ: G X VARIO PZ 14-42mm / F3.5-5.6 ASPH. / POWER O.I.S. + DMW-GWC1(ワイドコンバージョンレンズ)
  • 三脚: Velbon CUBE
  • 輝度レベル: 0-255
  • 撮影モード: マニュアル
  • ISO: 200
  • ホワイトバランス: 昼光
  • フォトスタイル: CineLikeV
  • コントラスト: -5
  • シャープネス: -5
  • ノイズリダクション: -5
  • 彩度: -4
  • ハイライトシャドウ: -3・+3
  • iDレンジコントロール: AUTO
  • 超解像: 拡張
  • 回折補正: OFF

編集・色調補正

  • アプリ: FCP X
  • ソフトウェアスタビライズ: 三脚モード
  • シャドウ補正: -10%
  • ハイライト補正: +15%

機材について

  • 純正のワイコンは倍率が低い(0.79倍)こともあり、画質の低下は少ないようです。G7のクロップ量(1.214倍)と合わせると0.98倍。装着前の画角で撮影できます。
  • ですが、付け外しが面倒です。また、ネジが切られていないため、フィルターやフードを付けることができません。
  • 三脚は軽くて素早くおりたたみのできる、とても小型のものですが、強度が全く足りないので風で揺れっぱなしでした。編集時にソフトウェアスタビライズをかける必要がありました。もっとずっとしっかりしたものを使うべきなのですが、機材が重いと行動力が鈍ってしまいます。悩ましいところです。

露出について

  • マニュアルモードでヒストグラムを見ながら露出を決定しました。オート+露出補正を使うより楽かもしれません。
  • 天気の良い屋外のため、シャッタースピードがどうしても速くなってしまいます。「映画風」の質感にするためには1/50秒程が良いのですが、実際には1/100秒前後になってしまいました。
  • シャッタースピードを上げ過ぎないために、絞りもF13前後にせざるを得ませんでした。回折の影響の少ない値はF8.0までなので、かなりぼやけてしまっているはずです。
  • NDフィルターの必要性を痛感しました。また、明るいレンズはいつ使えばいいのだろう、と考えてしまいます。
  • ちなみにG7はマニュアルモードの場合、ISOオートを併用できません。

設定について

  • 編集時の加工を前提にした設定ですが、ちょっと軟調にし過ぎたかもしれません。ハイライトシャドウは逆S字カーブにしていますが、ややリニアに戻そうと思います。
  • 回折の影響も含め、解像「感」が足りない感じがします。リンギングが嫌いなのですが、シャープ量もある程度増やす必要がありそうです。回折補正もオン(AUTO)にしておくべきでした。
  • 彩度ももう少し上げておいてもいいかな。視聴時の環境にもよりますが……。

編集について

  • 後加工は全て劣化の元だと考えているので、なるべくしたくありません。ですがその分、現場の設定が重要になるも面倒です。8bitで撮影する限りは仕方がありません。raw撮影ができれば……。

ちなみに、加工前の動画は以下になります。白とび・黒つぶれを抑えたlog収録風ですが、ここまでレンジを狭めて撮影すると、加工後の劣化が避けられないと考えています。また、風の影響で画面が揺れています。

……。色々書き連ねましたが、スマホなどを使ってもっと無邪気に撮影したほうが、人の心に響く動画が撮影できると思います。

nextbit Robinの4K動画

昨年末に購入したnextbit Robinですが、4K動画が撮影できることに気づきました。
テスト撮影をしてみました。

解像については申し分ありませんが、小型センサーということもあり、発色・階調はそれなりな印象です。

カメラアプリ「FiLMiC Pro(Ver 5.5.3)」を使って撮影しました。100Mbpsの4K@24fpsの動画を撮ることができます。ピント・明るさはオートですが、色温度はマニュアルで固定して撮影しています。

撮影された動画はコントラストの高い(※)ものでした。編集の際にシャドウ部を明るくするなどの補正を行っています。また、いくつかのカットでは傾きや構図の調整を行っています。手持ち撮影のカットについては、ソフトウェアによるスタビライズをかけました。

スマホ画面をタッチしての動画撮影はさほど使い勝手のよいものではありませんでした。RobinはmicroSDなどの外部メディアに対応しておらず、内蔵メモリの空き容量だけでは長時間撮影はできません。また、三脚に据えて「カメラ」として使っている間はスマホとして使えません。

ジンバル式スタビライザーなどと組み合わせないと、あえて使用する意味はなさそうです。

iOS版の次期バージョンではLog/Flat撮影をサポートするそうです。

雑なレンズテスト2

前回の雑なレンズテスト(初回|開放付近の描写テスト)はこちらから。

G 20mm F2.8

テスト撮影の一部です。画面中央を400%に拡大しています。
raw現像時のシャープネス/ノイズリダクションはオフ。
G 20mm/F1.7は、2段ほど絞ったf2.8で既に解像ピークでした。


手作りのチャートを撮影して、何本かのレンズでテストを行ってみました。個々のレンズ特性でなく、m4/3の傾向を把握しました。

  • どのレンズも解像ピークはf4.0〜f5.6でした(画面中央部)。
  • さらにf8.0まで絞ると、回折の影響で解像力は落ちます。緊急避難的に使うことになりそうです。
  • f11.0まで絞ると、像がかなりぼやけます。モアレを消したいときにいいかも?
  • テストに使ったカメラのセンサーは1600万画素です。2000万画素のカメラでは回折の影響はさらに大きくなるでしょう。

F3.5〜F4.0から始まるズームレンズなどでは、絞りの選択肢ほとんどありません。望遠端はf5.6だったりするので、開放絞りだけで使うことになります。


170206|追記 メディアのレンズレポートには、「回折現象による解像感低下はF16から目立ち始め」とあります。作例を見ると、太いシャープネスがかかり、ノイズリダクションによりのっぺりとした、解像性能を判別しづらいものでした。回折の悪影響については、使い方に大きく依存するようです。


170305|追記 DMC-G7を使って4K動画で同様のテストを行ったところ、解像ピークに達した後はF8.0まで解像はほとんど変わらず、それ以上(F9.0以上)絞ると回折の影響で急激に解像が悪くなりました。4K動画の場合(センサー中央部クロップ、出力画素830万の場合)、使える絞りはF8.0までのようです。

FCPX|「マッチカラー」でカラコレもどき

Final Cut Pro Xの機能、「マッチカラー」を使って動画の色補正をしてみました。

撮影時に同じ条件でrawの静止画も撮影し、好みの色調に現像した画像データを素材に、マッチさせています。



色調は変わりますが、思ったほど「マッチ」しません。raw現像時の微妙なこだわりは再現されないようです。



モチーフによってはかなり「マッチ」する場合もあります。追加の色補正を行うことで、マッチさせたい画像にかなり近づけることができました。



青みがかった夕景をマッチさせています。「なんとなく同じ色調にする」ことしかできないのであれば、このように別の場所で撮影した動画を素材にしたほうがよいかもしれません。


動画編集ソフトの色調補正は、写真現像ソフトと使い勝手がかなり違います。
慣れているLightroomで好みの色調に整えられれば、と思いましたが、あまりうまくいきませんでした。
また、そもそもこれは「マッチカラー」の本来の使い方ではありません。

素直に動画編集ソフトを習熟したほうがよさそうです。

DMC-G7動画|録音設定

先日にエントリーした動画ですが、鳥のさえずりなど同時に録れた背景音が意外と良かったので設定をメモしておきます。

  • マイクレベル設定:0dB
  • マイクレベルリミッター:OFF
  • 風音キャンセラー:OFF

なんのことはない、内蔵マイク(※)を各種設定OFFで使っただけです。イコライジングをしない分、音の「抜け」が良くなるのでしょうか。

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風音キャンセラーをOFFにするかわりに、フェイクファーを使った自作のウィンドジャマーをつけています。両面テープで手芸用のファーテープを貼り付けただけの簡単なものですが、とても役に立ちます。

DMC-G7はマイク穴の周辺がフラットなので、ファーを貼り付けるのも簡単でした。


(この機種に限らず)外部マイクは必要に応じて使うのですが、ハム音などのノイズが入ってしまうことが多く、どうもうまく使いこなせたことがありません。