60p素材から60iのDVD作成

備忘録です。DVD-Videoを焼く機会がすっかり減ってしまい、作業のたびに忘れてしまうので。

60pの動画素材から60iのDVD-Videoを作成する際のApple Compressor(4.1.2)の設定です。

[インスペクタ]パネルで、元動画素材のプロパティ、[フィールドの順番:]を[プログレッシブ]に。

ファイルのプロパティ

書き出すMPEG-2(DVD用)[ビデオ]のプロパティ、[フィールドの順番:]を[下を優先]に。

フィールドの順番

この設定により、インターレースされた60iのDVDが作成できます。

FinePix F900EXRの60p動画は実測37Mbps

FinePix F900EXRの60p動画は実測37Mbpsで高画質ですが、使いこなしが難しいです。

FinePix F900EXRの動画性能ですが、ネットで調べてもまったく見つからないので自分で測ってみました。

◎手持ちの機種、DSC-RX100と比較しています(※1)。


YouTubeで見る

60pモードでの平均ビットレートは実測で37Mbps弱。ピーク値は40Mbps弱でした。
実際に見ても大変に高画質です。
また、音声はCBRの1,536Kbps(ステレオ)、音声込みだと約38Mbpsとなります。

SONYやPanasonicのコンデジはAVCHDの規格に縛られて60pでも28Mbps(実測で25Mbps程度)どまり、
CanonのPowershot SX280HSなども公称約35Mbpsです。
ビットレートだけならば、この機種(およびFujifilmの60p対応コンデジ)はクラス最強のようです。

あまり知られていないのではないでしょうか。

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……。とは言うものの、F900EXRの動画機能は色々と癖があります。

  • 連続して撮影できるのは60pの場合、14分までとなります。
  • 撮影中にズームを使用すると動作音が入ります(※2)。
  • 撮影中にズームを使用するとフォーカスが一旦外れます。必ず外れます


YouTubeで見る

ズームを利用しない、短いカットの撮影しかできない、ということになります。
動画スナップや映像「素材」を撮影するのには特に問題ありません(※3)が、
お子さんの運動会や学芸会の収録には全くの不向きの機種だと思います。

汎用性は低いです。使いこなし甲斐がある、とも言えます。

遊べるカメラだと思います。

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※1 収録した動画はFinal Cut Proの「マッチカラー」機能を使用し、色調を揃えてあります。また、YouTubeにアップした時点で微妙な画質の差は、ほとんどなくなってしまいました。

※2 どうしてもズームしたい方は、外部マイク対応のX20やHS50EXRなどをお勧めします。

※3 1/2インチの小型センサーなので、暗所にも強くありません。昼間専用です。

YouTubeで高画質動画[失敗]

YouTubeで高画質動画をアップすべくいろいろやってみましたが、成果はでませんでした。

YouTube動画を高画質でアップする方法を模索しました。が、今ひとつ成果が出なかったので備忘録となります。

先日の「剪定鋏式 改」など、動画はAVCHD ver.2.0(AVCHD Progressive)で撮影することが多いです。60p/28Mbpsのh.264です。
編集するときはApple ProRes 422で行ないます。今回は278Mbpsになってしまいました。

ローカル環境では大変高画質なのですが、YouTubeにアップすると一気に画質が落ちてしまいます。
「動画の管理」画面から「MP4でダウンロード」するとFHDサイズの公開動画を入手できますが、
Media Inspectorなどで確認してみても、平均ビットレートは6Mbps弱、最高ビットレートは10Mbps弱です。

YouTubeをだましてなんとかビットレートを上げられないかといろいろやってみました。

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キーフレーム間隔は関係ない

書き出し時にキーフレームの間隔を変えてみました。

2フレーム5フレーム10フレーム15フレーム90フレーム(3秒ごと|Adobe Media Encoder推奨値)、全てのフレーム(をキーフレームに)、1800フレーム(キーフレームなし)など、いろいろやってみましたが、YouTube公開後の動画ファイルサイズへの影響は(ほぼ)全くありませんでした。

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フレームレートも関係ない

オリジナルは60fps(59.94fps)、YouTubeへは30fps(29.97fps)に変換したものをアップしています。
20fpsにフレームレートを落としたものをアップしてみましたが、やはりビットレートに変化はありませんでした。
1フレーム当たりのデータは増えている、と考えられなくもないですが、キーフレーム数が不明なのでよくわかりません。実際の見た目にも画質の向上は感じられませんでした。

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元動画の動き情報はきちんと把握されている

(仮に)書き出される平均ビットレートがいつも一定ならば、動かないパートを増やせば動く部分にその分割り当てられるかも、と考えて、動画の後ろにグレーの静止画像を1分足してみました。

BitrateViewer

が、今度は平均ビットレートが半分になってしまいました。
Bitrate Viewerで確認してみると、動きのある前半に6Mbps〜10Mbpsが割り当てられています。
YouTubeはオリジナルの動き情報をきちんと参照しているようです。

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シネスコサイズで少し改善?

画面をトリミングしてシネスコサイズ(12:5)にしてみました。
FHD(16:9)の画面を黒でマスクしても、クロップ(削除)しても、平均ビットレートに変化はありませんでした。トリミング前と同じ、6Mbps弱です。
有効画面が小さくなった分、画質は向上しているはずですが、劇的な改善ではないようです。

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一旦あきらめて後処理

色々実験してみましたが、有為な改善がなかったので一旦あきらめ、開き直ってデータ処理を行なってみました。
動画編集ソフトの「手ぶれ補正」処理を加えてアップしてみました。動きを解析し、画面をトリミングしながら動きをなめらかにする処理です。FHDの精細さは失われますが、どうせ28Mbps → 6Mbpsなのでたいしたことはありません。ステディカム風の浮遊感がでてきました。

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倍速再生でビットレート向上

1/2スピードの動画を作成しアップしてみました。2倍速で再生するとビットレートは12Mbps、フレームレートは60になるので一応画質は向上します。

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結局あきらめる

いろいろやってはみましたが、再生時に視聴する側がHDモード(720p/1080p)にしてくれなければ意味がありません。
公開サイズでの最適化を行い、このblogのサーバーにアップしました。

640px × 360px、60p、4Mbpsのmp4ファイルです。Final Cut Pro Xでの手ぶれ補正処理を加えています。

YouTubeで60fps動画を再生する

ちょっと工夫するとYouTubeで60fpsの動画再生ができます。

やっとYouTubeで60fps動画の埋め込み/再生ができました。

こちらがサンプルです。

再生開始後に画面右下の「設定」アイコンをクリックし、速度を2.0xに変更してみてください。

普通に60fpsで再生されているはずです。

速度2.0x

ただし、事前に「HTML5 動画プレーヤー」を有効にしておく必要があります。www.youtube.com/html5で設定を変更しておいてください(特定のブラウザでのみ機能します)。

何のことはない、60fps動画を素材に1/2スピード(30fps)のスローモーション動画を作成し、埋め込んであるだけです。
2倍速で再生すれば当然、60fpsの動画として表示されます。ごく簡単なハックです。

droppedframes

自分の環境(Intel Core i5)ではコマ落ち(Droped Frames)もほとんどありませんでした。

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こんなサンプルも作りました。

こんなのも。

「テレビ」の質感が好きなので、60fps動画には思い入れがあります。他にもいくつか記事をエントリーしています。タグ「60fps」からご覧下さい。

Twonky BeamでBDP-150を有効活用

Twonky Beamを導入したところ、BDP-150の再生環境が劇的に改善しました。

DLNAの家庭内ネットワークに組み込んだPioneerのBDP-150ですが、60pの.MTSファイルを再生できるなど、メディアプレーヤーとしてはたいへん高機能とわかりました。

とは言うものの、あまりにも使いづらく貧弱なユーザーインターフェイスは、使用するたびに気持ちが萎えてしまいます。正直、ブルーレイディスク再生機能以外は「おまけ」として封印かな……、とも考えていました。

しかしその後、Twonky社の「Beam」というアプリ(※1)を導入したところ、再生環境が劇的に改善しました。
一気に実用レベルになったので、ここで一旦エントリーしておきます。

_DSC0171

Twonky Beamは、タブレット・スマートフォン用のアプリです。iPadで試してみました。


どのくらい「実用レベル」かは、画面を見比べた方が早いと思います。

_DSC0163

(テレビに表示される)BDP-150のファイル選択画面です。附属リモコンの十字キーで操作します。右側に表示されているのはメディアの種類(動画・写真・音楽)のイメージ画像です。サムネールではありません。

これが、↓

Untitled

(iPad側の)Twonky Beamのファイル選択画面です。サーバーソフトが対応していればサムネール等も表示されます。
ファイルをタップすると(テレビ側で)再生されます。

となります。また、

_DSC0164

_DSC0166

BDP-150のウェブコンテンツ選択画面です。YouTube(GoogleTV 英語版)やPicasaなどに対応してはいますが、使い勝手が極端に悪いので10分で投げ出したくなります。

これが、↓

Untitled

iPad上のTwonky Beamのウェブコンテンツ選択画面です。YouTube(もちろん日本語表示)やVimeoなど、多くのWeb動画サービスに対応しています。

Untitled

YouTubeを表示した例です。サムネールをタップする(「Beam」する)と、テレビの大画面でYouTube動画が再生されます(※2)。

Untitled

Vimeoにも対応しています。「お気に入り(Likes)」の一覧を表示しているところです。

となります。

このように、単に「よく出来たリモコン」として使い勝手が良くなるだけでなく、アクセスできるウェブコンテンツが大幅に増えます。
これは、BDP-150側がネットへのアクセスや動画再生などの基本機能だけを受け持ち、
ネットワークコンテンツのアドレス取得や再生の「指示」は、Twonky Beamが全て肩代わりする事で実現しています。
役割分担する事でBDP-150のファームに焼かれた以上の事が可能になるわけです。

以上、そこそこ使い勝手の良い「スマートテレビ」が完成しました。
大画面で観るYouTubeやVimeoはなかなか新鮮です。


余談

ガジェットの使いこなしの話とかは実はどうでもよく、いつの間にか家電までもが「ハードウェアとソフトウェアが完全分離」していたことに驚いたので、今回このエントリーを書いています。

今後、日本の家電メーカーのUIに期待する必要は全くなくなりました。ハードウェアのAPIさえ公開されてさえいれば、誰かが優れたアプリを作ります。ここで紹介しているTwonky Beamもさほど洗練されたUIではありません。ですが、いずれ出来の良いDLNA用のDMC(デジタル・メディア・コントローラー)が現れるでしょう。iOSアプリやAndroidアプリのUI洗練の進化スピードを見れば想像できます。

「クローズド」なガラケーが死滅しつつあるように、家電も「土管」になると確信したのでした。


※1
Twonky BeamはiPad(iOS)やnexus(Android)用のアプリです。DTCP-IPに対応したということもあり、巷ではnasneなどのハードディスクレコーダーに録り溜めたテレビ番組をiPadやiPhoneで観るためのアプリ(DMP|デジタル・メディア・プレーヤー)として話題になっているようです。
今回はTwonky BeamをDMC(デジタル・メディア・コントローラー)としてのみ使い、BDP-150(+テレビ)側をDMR(デジタル・メディア・レンダラー|用語説明)として使用しています。

※2
iPad内のデータをWi-Fi転送するわけではなく、指示を出されたBDP-150が直接ネットとやり取りします。

Pioneer BDP-150でDLNA

BDP-150でDLNAを組みました。60p動画も扱えて、Apple TVよりも高性能!

Pioneer BDP-150

Pioneerのブルーレイディスクプレーヤー、BDP-150を購入しました。

低価格(Amazonで12,000円ほど)な再生専用機ですが、DLNA(※1)に対応していたのでネットワーク(※2)を組んでみました。パソコン内の動画・静止画・音楽(※3)をテレビで再生できるようになり、とても便利です。満足しています。


いろんな理由で満足していますが、

Macの中に保管してある.MTSファイル(AVCHDのデジカメ動画)をそのまま
ネットワーク経由でハイビジョンテレビで再生できるようになった

のが非常にありがたいです(この辺は取扱説明書には記載されていませんでした)。その上、プレーヤー/ハイビジョンテレビ共に60pに対応しているので、

フルハイビジョン60p(AVCHD 2.0|28Mbps)のファイルも再生できる(!)

のが素晴らしい。再生する.MTSファイルも特にディレクトリ構成を維持する必要もなく、

剥き身の.MTSファイルをそのまま再生できる(!)

ので、ファイル管理もとても楽になりそうです。


他にも、

リッピングしたDVDのisoファイル(※4)などをマウントして、中の

.VOBファイルを直接再生できる

のも結構便利です。もちろん音もきちんと出ます。
最近のAppleのiOSアプリなどはライセンスの関係からかAC-3(Dolby Digital|DVDの音声はたいていこれです)の再生に対応していませんが、こちらは大丈夫です。

もちろん、

字幕、主音声/副音声の切り替えなどにも普通に対応しています。

リモコンの「字幕」「音声」で切り替えられます(handbrakeなどで変換の際に副音声を埋め込んだファイルなども同様です)。その他、今のところ再生できないファイルはまだ見つかっていません(※5)。


ネットワーク用動画再生機としては機能的に大変充実しており、Apple TVなどよりもずっと優れています。現時点で唯一かつ最大の欠点は、

超貧弱なユーザーインターフェイス

ですが、こちらについてはちょっと思うところがありますので、別途エントリーしますエントリーしました

いい買い物をしました。オススメです(※6)。


※1
Digital Living Network Alliance(デジタル リビング ネットワーク アライアンス)。各メーカー間で互換性のある「Apple TVみたいなもの」の仕組みです。DLNAは団体名なので、「デジタルリビング(のシステム)を構築する」とかが正確な使い方でしょうか。ダサい名前ですね。

※2
高画質動画の転送を目的としているので、BDP-150←→ルーター間をイーサネットで繋げました。併せて、これまでWi-Fiで繋げていたMac miniもイーサネット接続に変更しました。
Wi-Fiに比べ、やっぱり有線LANは速いですね。通常のインターネットの閲覧も速くなりました。ケーブルの取り回しができるのであればおススメします。

※3
自宅のメインのデスクトップ、Mac miniをDLNAサーバーとして利用しました。サーバーアプリはとりあえず評判の良さそうな「Playback(有償:15ドル)」を選んでみました。
最初はうまく機能しませんでしたが、バックグラウンドでファイル管理のインデックスを作るのに時間がかかるのでしょうか、起動した後ほうっておいたら、いつの間にか動き出していました。

※4
(他社のメディアプレーヤーなどでは対応している事も多い)isoファイルの再生はできませんでした。
また、残念ですが、2012年10月以降は映画などコピープロテクトされたDVDのリッピングは違法だそうです。

※5
詳しく検証した訳ではありません。プロファイル、ビットレートその他、細かな制約はあるとは思います。また、MKVファイルは無理のようです。ただ、サーバー側が対応していればリアルタイムのトランスコーディングでいけるのかもしれません。適当な事を書いてしまいました。未検証なので一旦削除します。

※6
最新バージョンのDLNA対応製品であれば、他社のプレーヤー(/テレビ/レコーダー)でも同程度には満足できると思います。

60fps動画を公開するための、5つの方法

60fps動画を公開するのはたいへん。少なくともFlash系は難しい。QuickTime系がいいかも。

60fps動画をweb上に公開するのはなかなか面倒なのですが、やってみました。

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1. MobileMeで公開する

MobileMeユーザーなので、「MobileMeギャラリー」を利用してアップしました。ビットレートは7.2Mbps、ファイルサイズは180MB、1280px*720pxの動画です。

◎かなり重いです。表示されない場合、何度か再読み込みをしてみてください。

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2. blip.tvで公開する

blip.tvを利用してアップしました。Flashビデオの方でなく、オリジナルの.movファイルを閲覧してもらいます。ビットレートは2Mbps、ファイルサイズは43MB、640px*360pxの動画です。60fpsのためにサイズはあきらめました。

◎こちらも表示されない場合、何度か再読み込みをしてみてください。

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3. Veohで公開する

Veoh(Veoh Video Network)でも公開してみました。Flashビデオでなく、Veoh Web Playerを利用してオリジナルソース(.mov)をダウンロードしてください。ビットレートは6.5Mbps、ファイルサイズは140MB、1280px*720pxの動画です。

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4. ニコニコ動画で公開する(割愛)

ニコニコ動画はファイルサイズの上限だけが規定され(最大100MB)、画像サイズ、ビットレート、フレームレート全て任意で決める事ができるようです。60fpsの動画も変換されずに公開されます。こちらも、実際にはweb上で閲覧するのではなく、rucaDownloaderなどを使ってローカルにダウンロード後、閲覧します。

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5. 自分のサーバーで公開する(割愛)

無尽蔵にディスクスペースを追加契約できるなら可能かもしれません。ただ、プロバイダーが転送量に制限をかけているかもしれないので調べる必要があります。このblogのサーバー(heteml)はダメっぽいです。

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◎YouTubeなど、Flashビデオ埋め込み型で60fps動画を閲覧するのは今のところかなり難しいようです。.mp4ファイルや.movファイルを閲覧するしかないようです。

◎エントリーのタイトルですが、ローカルにダウンロードして閲覧するのは「web上に公開」したことになりませんので、実際には3つの方法ですね。

以上となります。ご覧になって下さった皆さん、奇声をお詫びします。