Hiragino Kaku Gothic Interfaceを普通に使う。

以前の記事、AquaKanaを普通に使う。の再利用です。
Yosemite(OSX 10.10)限定です。

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①まず、この文字列をコピーし、「テキストエディット」や「Mail」などのリッチテキストフォーマットを扱えるエディタ(※1)にペーストします。(W1)

①まず、この文字列をコピーし、「テキストエディット」や「Mail」などのリッチテキストフォーマットを扱えるエディタ(※1)にペーストします。(W2)

①まず、この文字列をコピーし、「テキストエディット」や「Mail」などのリッチテキストフォーマットを扱えるエディタ(※1)にペーストします。(W3|参考)

②次に、フォントパネルから[よく使う項目]に登録します。

③以後、いつでも使えるようになります。

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※1 Pagesなどでも使えます。さらに、iOSにも搭載済みの書体なので、iCloudを経由してiOS版Pagesなどでも使用できます。

なんでできるの? と思った方は、上記の記事または、タグ:AquaKanaの記事などをお読みください。

Lucida Grandeの退場

Lucida Grande、システムフォント止めちゃうってよ。

2014年の秋にリリースされるOS X Yosemiteでは、システムフォントのLucida GrandeがHelvetica Neueに変更になるそうです。

Yosemite.jpg

うわ、だっせぇ。(※1)

使い始めてしまえば慣れてしまうような気もしますが、今(2014年6月)のこの気持ちは書き留めておこうと思います。

パソコンもOSも所詮他人がデザインした物です。古いまま使いつづけるか新しいものを受け入れるしかありません。
あるいは自分で作るか。

自分が単なる「消費者」でしかないことを思い知らされます。

ChicagoもCharcoalもOsakaもOSXもLucida GrandeもAquaKanaも好きでしたが、新しい物はいつもさらに魅力的でした。ですが、今回の変更への違和感はちょっと半端ではありません。30代のJobs(とfrogdesign)が追い出された後に発表されたハードウェア群のがっかり感に近いものがあります。

がっかりだよ。

本当に書きたい事は以上ですが、関連してメモ。

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ハードウェアの書体

ハードウェアの書体(≒コーポレート書体)はどうなるのでしょう。AppleギャラモンからMyriadへの変更が過去にありましたが、Yosemiteのリリースと同時期に発表になるハードウェア(iPhoneやMac)の製品ロゴもやはりHelvetica Neueになるのでしょうか。

とは言うものの、Lucida Grandeは元々ハードウェアには使われていなかったので、引き続きMyriadが使われる可能性もあります。

Webサイトの書体はどうなる。

Appleのサイトのcssのfont-familyはLucida Grandeが先頭に来ているので、(英語サイトの)欧文本文や、(日本語サイトの)英数字はLucida Grandeで表示されています。こちらもHelvetica Neueに変更になるのでしょうか。素直に判断すれば、なる、と考えるべきなのでしょう。

ただ、最近の米国サイトでは見出しがMyriadのWebフォントで表示されています。ハードウェアの書体が変更になるかどうかが分かれ道のような気がします。

MyriadとLucida Grandeは同じジャンルの書体なので、見出し:Myriad、本文:Lucida Grandeはけっこうなじんでいました(微妙に似すぎて気持ち悪いという考えもある)。見出し:Myriad、本文Helvetica Neueというのではどうも「暫定感」が強い。やはりハードウェアフォントの変更の有無にかかわらず、素直に見出し:Helvetica Neue、本文:Helvetica Neueでしょうか。

日本語はどうなる。

AquaKanaはお払い箱でしょうね……。

おそらくヒラギノ角ゴシックProNあたりがあてがわれるのでしょうが、ウェイト(太さ)が微妙に揃わないでしょう。専用のウェイト(W2.4とか)を用意するのかしないのかが気になります。

日本サイトで採用されているAXIS fontあたりが(カスタムチューンで)採用されたら楽しいですが、可能性は低そうです。

これで終了?

Appleクラスの大企業であれば専用の(2バイト言語含めた)ユニバーサルフォントを開発してもよいくらいです(※2)。ただ、Jobsはフォントにこだわりを持つ経営者と言われつつも、Adobeの(元)コーポーレート書体のMyriad(※3)を無邪気に採用しちゃうような性格でもありますし……。

独自に開発を進めていたが、SonyのSSTフォントの発表を見て、慌ててプロジェクトを凍結した、とかだったら愉快なのですがどうなのでしょう。

ただ、「みんな大好きでも古くさいHelveticaを機能的にするためにFrutigerのエッセンスを取り入れる」、といったコンセプトはわりと誰でも思いつきそうです。欧米の大企業と横並びにならないためにあえてエクスクルーシブフォントは開発しないとかの方針なのでしょうか。

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※1 はてブのコメント、

ああ、これ、、BeOSだ

が素晴らしくいろいろを代弁してくれています。

※2 オリジナル書体「Apple Sans」の可能性について一部言及したギズモードの記事。

※3 フォントの開発自体もAdobeのデザイナーの内製です。

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141025|追記 2014年9月初旬に米国サイトの本文はWebフォント「Myriad Set Pro」になりました。一方、日本サイトは「Apple TP」という名前のWebフォント版AXIS fontになりました。日本語なのにプロポーショナルです。

迷走する(?)AquaKana

アプリのフォント指定の仕組みがわからない事には、調べようがありません。

twitterで「AquaKana」を検索していたら、芋づる式に次のようなつぶやきを見つけました。

紹介されている記事をみると、OSXのアップデート後にFinderのツールバーのアイコン下のテキストのフォントが変更されています。10.8.3ではヒラギノ角ゴシックだったものが、10.8.4ではAquaKanaに変更されているようです。

おや、と思い手元のデスクトップで確認してみました。

Finder10.6.8

おやおや? 2世代前のOSX、Snow Leopard(10.6.8)ですが既にAquaKanaで表示されています。

Finder10.7.5

別のマシンのLion(10.7.5)を確認してみると、こちらは確かにヒラギノです。いつ戻したのでしょう。
OSXがLionになったとき、AquaKanaの適用範囲が変わったのは気付いていましたが、その際はアイコン下のテキストまでは確認していませんでした。

ユーザーに気付かれないよう、密かに/少しずつ適用範囲の試行錯誤をしているのでしょうか……。

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他にもいろいろ調べてみると、

純正アプリの「App Store」は、

AppStore1.0.2
Snow Leopard+バージョン1.0.2ではヒラギノ、

AppStore1.1.2
Lion+バージョン1.1.2ではAquaKanaでした。

さらに、テキストエディタ「CotEditor」は、バージョンが同じ(1.3.1)でも対象OSごとに別配布で表示も異なり、

CotEditor1.3.1
Snow Leopardではヒラギノ、

CotEditor_Lion
LionではAquaKanaで表示されます。

またtwitterクライアントの「夜フクロウ」は、

夜フクロウ2.78

ツールバーや入力欄はAquaKana、タイムラインはヒラギノです(OSはLion)。

アプリの横展開を見ても整合性やルールが感じられないので、単に開発者の方々が無頓着なだけかもしれません。少なくとも「デザイン方針」ではない気がしてきました。

このようなつぶやきもあるので、これ以上はXcode開発でのアプリ内のフォント指定の仕組みを調べるしかないようです。
自分はMountain Lionのマシンを持っていないので、サンプル収集にも限界があります。

謎のまま一旦終了です。

#LOVEFONTでAquaKana

#LOVEFONTというハッシュタグをつけて、各々自分の好きな書体について記事をエントリーし、緩くつながるという活動があるようです。そこでAquaKanaの記事を見つけました。

「#LOVEFONT」というハッシュタグをつけて、Font好きの方々が各々自分の好きな書体についてblogなどで記事をエントリーし、緩くつながるという活動があるようです。

その中で、AquaKanaを題材にエントリーしている方がいました。

私の愛したフォント「AquaKana(アクアかな)」 #LOVEFONT

ご自身のAquaKanaとの出会いや、商用利用の可否などについて丁寧にまとめられています。
「AquaKana」で登録してあったGoogleアラートで知りました。

他にも芋づる式に色々な書体に関するエントリーが見つかり、ページデザイン含め、どれも大変興味深いものでした。

#LOVEFONT(Googleで検索)

興味がある方はご覧ください。

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大昔に記事をまとめて以来、AquaKanaに関する情報は、見つけ次第このサイトに書き留めることにしています。
私がこれまで書き散らかしたAquaKana関連のエントリーは、タグ「AquaKana」からご覧下さい。

タマネギの皮とCJKフォント

なぁんだ、AquaKanaを排除したかったらAquaKanaを捨てるだけでいいんだ。変なフォントで表示されるけどそれは中国語/韓国語フォント。それも含めて全部捨てればヒラギノが優先されて表示されるみたい。いままで色々工夫したけど全部無駄だったな……。

AquaKanaを消去すると変なフォントに変わる。つまりこの変なフォントをヒラギノと入れ替えた上でAquaKanaを消去すれば良いのだ。

というつぶやきがありました。私も「変なフォント」は気になっていたのでちょっと検証してみました。

AquaKanaをシステムから削除するとFinderの表示はこのように変わります。調べてみると「変なフォント」とは「STHeiti(ファイル名:华文细黑.ttf)」。中国語フォントのようです。

さらにこのフォントも削除してみるとまた表示が変わりました。調べてみるとこれは「AppleGothic」という韓国語フォントでした。

このフォントも削除します。こんどは「GungSeo」という韓国語フォントになりました。

これを外すと「BiauKai」という中国語フォントに。

さらに外します。「GB18030 Bitmap」という中国語フォントに。

こんどは「Hei」という中国語フォントに。

さすがに辛くなってきたので、Font Bookで「中国語」「韓国語」を検索して、でてきたフォントを全部外す(※1)ことにしました。

「中国語」の検索結果。

「韓国語」の検索結果。

AquaKana、中国語フォント、韓国語フォントを全部外してやっと日本語フォントが現れました。ヒラギノ角ゴシックProNです。以前のエントリー、「嫌われもののAquaKanaを排除する」のような作業を行わなくともFinderのフォントは変更できるのでした。その時の工夫は全て徒労となってしまいました……。

ちなみにヒラギノ角ゴシックも外すとヒラギノ明朝になります。

さらに外すとOsakaがでてきました。なぜかプロポーショナルです。

表示できるフォントがなくなるとこのようになりました(LastResort.ttfによる表示)。

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まとめ

CJKフォント(Chinese/Japanese/Koreanのグリフを持つフォント)に振り回され、ちょっと疲れました。検証中に表示の優先順序に法則性(※2)のようなものが感じられるかとも思いましたが、結局よくわからないままになってしまいました。引き続き調べる根気もちょっとありません。

※1 Font Bookで「使用停止」できる場合ときちんと削除する必要がある場合があります。特に「System/Libraly/Fonts」内のフォントの削除は原則、認証が必要になるようです。

※2 検証途中、Adobeの日本語フォント(なぜかAdobe A1明朝)が現れたりヒラギノ丸ゴシックが現れたりもしたのですが、検証しきれないので割愛しています。

いっそすべてAquaKanaに

Safariのクソ仕様のおかげで計画がおじゃんに。デフォルトに戻すことにします。

先日のエントリー「嫌われもののAquaKanaを排除する」はやっぱり嫌なので、逆をやってみました。

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ProNをAquaKanaに

システムフォント/アプリケーションフォントとして使われているヒラギノ角ゴシックProNをAquaKanaに置き換えます。
方法は前回と同じなので大幅に割愛しますが、

  • AquaKana.ttc → AquaKana-R.ttf、AquaKana-B.ttfに分解(FontForge利用)。
  • AquaKana-R.otf、AquaKana-B.otfを上記ttfから作成(OTEdit利用)。
  • フォント情報をヒラギノ角ゴシックProN W3、ヒラギノ角ゴシックProN W6に詐称(OTEdit利用)。
  • 本物のヒラギノ角ゴシックProN W3・W6と置き換え。

となります。

こんな感じになります。

Finderの表示要素はすべてAquaKanaに。Cover Flow画面のリスト部分(下部)もAquaKanaになります。項目名もキチンとAquaKanaに。「サイズ」の部分で判別できます。

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想定外の副作用

整合性はとれて万々歳、と言いたいところですが意図しない副作用がありました。
Safariでは、コンテンツエリアの表示もすべてAquaKanaになってしまいます。

明示的に「font-family: ヒラギノ角ゴシックProN」としているウェブサイトはほとんどないので、Safariの環境設定でサンセリフ体を「ヒラギノ角ゴシックPro」と指定しておけばいける、と思ったのですが、ダメでした。明示的に「font-family: ヒラギノ角ゴシックPro(Nなし)」と指定されていない限り、Safariは環境設定のProをProNと読み換える仕様のようです。その上、英数字はLucida Grandeでなく、AquaKanaのそれになるので、不整合極まりない表示になってしまいました。

一方、Chromeは意図通りの表示です。コンテンツエリアはヒラギノ角ゴシックPro、ツールバー周辺のみAquaKanaになります。

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まとめ

やはりAquaKanaはメニュバーやアプリケーション周りのみにアクセント的に表示されてほしいです。メインブラウザのSafariでAquaKanaが頻繁に現れると相当「ウザい」ので一旦あきらめました。

デフォルトの状態に戻すことにします。とほほ。

嫌われもののAquaKanaを排除する

くせの強いAquaKana、全部ヒラギノにするとスジは通ります。でも一抹のさびしさが……。

どうにもaquakanaに慣れないんだけど、これ、そのうち慣れるんだろうか…。

というつぶやきがありました。Twitter内を「AquaKana」で検索すると、他にも不満の声が結構あります。ほとんど罵倒に近いつぶやきもありました。

くせの強いAquaKanaの適用個所がLionから増えた事、ヒラギノとAquaKanaの出し分け方針が不明瞭で表示の不整合・バグのように感じられる事、などからそう感じるのでしょう。このような意見を言いたくなる気持ちもわかります。

LionからAquaKanaをすべて排除する方法を検証してみました。

AquaKanaをすべてヒラギノに変更したFinder。英数字はLucida Grandeのままなので、気付かない人は気付かないかもしれません。

以下の方法で行っています。

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1. 代替フォントをTrueTypeで用意する。

AquaKana、AquaKana Boldの代替フォントとしてヒラギノ角ゴシックを利用します。ProN W3、ProN W6あたりが手頃ですが、英数字として表示されるLucida Grandeとのウェイトのバランスを考えると、W4とW6との組み合わせが良いようです。

ヒラギノはOpenTypeなのでTrueTypeに変換する必要があります。「otf ttf 変換」などで検索すると以下のページなどがヒットします。FontForgeというX11上で動くソフトを使って変換できるようです。

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2. フォント情報を詐称した偽AquaKanaを作成する。



変換したTrueTypeフォントを使って、新規の「偽AquaKana」を作成します。Windows用のフォント作成アプリケーションTTEditなどを利用します。


FontForgeで表示されるAquaKanaのフォント情報


FontForgeで表示されるAquaKana Boldのフォント情報

たくさんの情報項目がありますが、ファミリー、サブファミリー、UniqueID、フルネームなどがフォントの認識に重要と思われます。可能な限り同じにしておきます。


偽AquaKanaのフォント情報


偽AquaKana Boldのフォント情報

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3. ttfをまとめてttcに統合する。

FontForgeなどを利用し、出来上がったふたつのttfをttcに変換(統合)し、fake_AquaKana.ttcなどといった名前にしておきます。

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4. 入れ替え、フォントキャッシュの削除。

システム/ライブラリ/Fonts/のAquaKana.ttcを退避させ、偽のAquaKanaを格納します。

shiftキーを押しながら再起動(セーフブート)し、フォントキャッシュを削除します。

偽のAquaKanaのファイル名をオリジナルと同じAquaKana.ttcに変更し、ふたたび再起動(通常起動)します。

表示が下記のようになっていれば成功です。

Spotlight検索画面

Safariの画面。

カバーフロー画面。

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まとめ

表示の整合性がとれるのは精神衛生上大変好ましいのですが、ヒラギノはくせがなさ過ぎで面白みに欠けます。Ubuntuなどのlinuxディストリビューションのような見えになってしまいました。
JAM Chicagoの流れを汲む(知ってますか?/本当か?)AquaKanaは個人的にはとても好きなので、やっぱり元に戻すと思います。
今後もAppleの多言語開発チームの方には、整合性をより高めながらAquaKanaを活用していただければと思います。

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言うまでもないことですが、上記の作業を試す場合は全て自己責任で行ってください。

120215追記FontForgeのインストール方法を含む詳細な作業手順をまとめた方がいました。