NEX-5R動画のハンパないモアレ・偽色

NEX-5Rの動画はモアレ・偽色が多く、解像感も低いようでした。ショックです。解像だけならGH2が今のところ一番です。

良いスチルカメラが良い動画撮影機とは限らない、ということでもあります。

前回のエントリーで書いたとたん、罠にはまってしまいました……。

動画専用機として、NEX-5Rを購入しました。
超小型ボディ、大型センサー、28M/60p対応、位相差AFと、スペックを見る限り、動画デジカメとして理想的なモデルかと思っていました。

喜び勇んでテスト撮影を開始したところ……。

YouTubeでみるキャプチャー画面

ハンパないモアレに遭遇してしまいました。

慌てて、以前同アングルで撮影したGH1、RX100の動画のキャプチャーと比較してみました。

NEX-5R動画|動画キャプチャー比較

NEX-5Rの動画は、大量のモアレ発生に加え、斜め線が全て点線になっています。

また、様々な箇所に偽色が発生しています。

NEX-5R動画|偽色ディティール

偽色やモアレの発生は静止画の場合、ローパスフィルターの強弱などに依存しますが、いま流行の「ローパスフィルターレス(/弱いローパスフィルター)」などの影響ではないように思います。
そもそも基本的な解像が他機種と比べても劣っています。

NEX-5R動画|解像200%拡大比較

多画素センサー(1600万画素)からのデータ読み出し方法(情報の「間引き」方法)に原因があると想像しています。

同じメーカーのDSC-RX100の動画が非常によかったので、大丈夫だろう/もっと良いのだろう、と考えたのが甘かったようです。事前にもっと情報収集を行なうべきでした。

決して安い買い物ではないだけに、ちょっとショックです。

コンパクト機で一番高画質な動画デジカメはどこにあるのでしょうか……。

130929|追記 DMC-GH2(PToolにてハック済|24fps「シネマ動画」モード)の動画キャプチャーを追加しました。比較した機種の中では最も解像感が高いです。

DMC-GH2動画|動画キャプチャー比較(追記用)

キャプチャー画像(全体)

解像感に優れたDMC-GH2は「近傍画素混合方式」だそうです。先人達のサイトを事前にもっと調べておくべきでした……。

131006|追記 モアレ・偽色がよりわかりやすいように手持ちで撮影したものもアップしました。撮影途中でレリーズボタンの半押し(AF取り直し)を行なっています。60p/28Mbpsモードの.MTSをそのままアップロードしています。60i、24pモードも試してみましたが、モアレ・偽色の出方に変化はありませんでした。

DSC-RX100動画|シャープネスの設定

DSC-RX100のシャープネス設定を調べてみました。お好みでよいと思います。

前回のエントリーに引き続き、DSC-RX100で動画撮影をする際の設定を検証しました。シャープネスの設定(+3〜-3)を変更して撮影しています。


YouTubeでみる

(シャープネス以外の設定)

  • クリエイティブスタイル[スタンダード]
  • 彩度 +2
  • コントラスト -2
  • 露出補正 -1/3


YouTubeでみる

(シャープネス以外の設定)

  • クリエイティブスタイル[スタンダード]
  • 彩度 +2
  • コントラスト -3
  • 露出補正 -1/3

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ディティールを等倍表示で比較してみました。

ディティール比較01

シャープネスと強くするとリンギングが目立ってきますが、ディティール/質感は出てきます。
シャープネスを弱くしてもリンギングは残るようです。全体としてはピントの甘い、ぬるりとした印象になります。

ディティール比較02

シャープネスを変更すると樹木の質感がかなり変わってきます。葉っぱの「固さ」がそれぞれ異なる印象です。

ディティール比較

シャープネスを強くすると葉脈などのディティールが強調され解像感が増しますが、実物の印象からは離れてきます。

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どれも一長一短で設定値を機械的に決めることは難しいようです。
+2〜-2の間あたりで、撮影モチーフや自身の好みで決めればよいと思います。無難に±0でもよいでしょう。

DSC-RX100動画|コントラストの設定

DSC-RX100のコントラスト設定を検証してみました。

DSC-RX100で動画撮影をする際の設定を改めて検証しました。コントラストの設定(+3〜-3)を変更して撮影しています。


YouTubeでみる

(コントラスト以外の設定)

  • クリエイティブスタイル[スタンダード]
  • 彩度 +2
  • シャープネス ±0
  • 露出補正 -1/3EV

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コントラスト+3:表現としての好みはともかく、白飛び/黒つぶれが発生しています。

コントラスト+3

コントラスト+3

コントラスト+2:白飛び/黒つぶれが発生しています(画面キャプチャーヒストグラム)。

コントラスト+1:白飛び/黒つぶれが発生しています(画面キャプチャーヒストグラム)。

コントラスト±0:ほぼレンジ内に収まりましたが、見た目上、シャドウ部がつぶれ気味(手前住宅の外壁など)、ハイライト(空)が飛び気味です。

コントラスト±0

コントラスト±0

コントラスト-1:シャドウ/ハイライトがレンジ内に収まっています(画面キャプチャーヒストグラム)。

コントラスト-2:シャドウ/ハイライトがレンジ内に収まっています(画面キャプチャーヒストグラム)。

コントラスト-3:シャドウ/ハイライトがレンジ内に収まっています。住宅の外壁の諧調、空の青さも出ています。ですが、HDR的な不自然さもあります。

コントラスト-3

コントラスト-3

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撮影した動画をそのまま使うのであれば、コントラスト設定は-1〜-2あたりがよさそうです。
後加工で色補正を行なうのであれば、さらにコントラストの低いものを使うのがよいかもしれません。

「コントラスト-3」を素材に、Adobe Lightroomで色調を変更してみました。


YouTubeでみる

FinePix F900EXR動画の手ぶれ補正

FinePix F900EXR動画の手ぶれ補正機能は、特に優れてはいません。

FinePix F900EXRの動画性能を調べています。
動画撮影時の手ぶれ補正の性能を、DSC-RX100と比較してみました。


YouTubeでみる

  • F900EXRとRX100を1台の三脚に取り付けて、同時に撮影しています。
  • F900EXRは光学式(CMOSシフト方式)手振れ補正(動画専用モードはありません)、
    RX100は光学式・電子式併用の動画専用の手振れ補正[アクティブ]モードで撮影しています。
  • ビデオスタビライザーの類いは特に使っていませんが、「一脚スタビライザー」のような状態です。

実際の違いは動画を観ていただくしかないのですが、印象としては、

  • やはりRX100の方が手ぶれ補正がよく効いています。歩行時のショックが少ないようです。
  • F900EXRは撮影時にフォーカスが時々跳ねます。AFの挙動が 「(ビデオでなく)カメラ」的で、ややせわしない感じがします。

F900EXRは動画性能を売りにしたカメラではありません。残念ながら予想通りの結果です。

テストを続けてはいますが「予想外の結果」が出てこないので、どうもあまり面白くありません。

FinePix F900EXR動画の基本性能

FinePix F900EXRはフルオートなので、動画画質をいじることができません。

FinePix F900EXRの動画性能を調べています。
マイクロフォーサーズのLumix DMC-GH1、1インチセンサーのRX100と比較(※1)してみました。



YouTubeでみる

コンデジの中ではトップクラスのビットレートを持つF900EXRですが、あまり良い印象がありません。

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シャープネス強すぎ。リンギング発生しまくり

F900EXRはシャープネスはかなり強めです。かつ「線の太い(シャープネス半径の大きい)」ものなので、FHDの解像感がありません。

動画キャプチャー比較|リンギング

明暗の境目に太いリンギング(輪郭強調線)が発生しています。手前の電線に「白ふち」がついています。

動画キャプチャー比較|リンギング拡大(400%)

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コントラスト強すぎ。シャドウ部つぶれ過ぎ

F900EXRのコントラストはかなり強めです。シャドウ部のほとんどがつぶれてしまいました(※2)。

動画キャプチャー比較|シャドウ部

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「フルオート」では使いこなせない

F900EXRは動画撮影時にシャープネスやコントラストを調整することができません。かろうじて露出補正とホワイトバランスは調整可能ですが、「Provia(スタンダード)」「Astia(低コントラスト、低彩度)」「Velvia(高コントラスト、高彩度)」などのフィルムシミュレーションモードも利用できません。
また、基本の感度が足りず、オリジナルの動画ではシャドウ部にノイズがざわざわと発生しています。

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ぱっと見は変わらず。むしろ好印象?

……、とは言うものの、YouTubeに上げてしまうとその差は縮まり、また、テレビなどで観る分にはメリハリがあるのでむしろ好印象だったりします。もともとはファミリーユースのコンデジなので、これはこれで正しい仕様なのだとは思います。

いじり甲斐がなく、残念です。

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※1 撮影時の各種設定

  • オリジナルは60pのFHD動画です。GH1のみ24pで撮影しています。
  • FinePix F900EXR:露出補正なし、コントラスト・シャープネスは自動(設定不可)動画ビットレートは36.7Mbpsです。
  • DMC-GH1:露出補正-1/3、コントラスト-2、シャープネス標準、動画ビットレートは16.3Mbpsです。
  • DSC-RX100:露出補正 -1/3、コントラスト-2、シャープネス-1、動画ビットレートは24.8Mbpsです。
  • 音声は削除しています。
  • ホワイトバランスは昼光。ただし、全体の色調はFinal Cut Proのマッチカラー機能で揃えています。

※2 試しにオリジナルの動画をAdobe Lightroomを使ってコントラストを目一杯下げてアップしてみましたが、シャドウ部の潰れは救済しきれませんでした。

FinePix F900EXRの60p動画は実測37Mbps

FinePix F900EXRの60p動画は実測37Mbpsで高画質ですが、使いこなしが難しいです。

FinePix F900EXRの動画性能ですが、ネットで調べてもまったく見つからないので自分で測ってみました。

◎手持ちの機種、DSC-RX100と比較しています(※1)。


YouTubeで見る

60pモードでの平均ビットレートは実測で37Mbps弱。ピーク値は40Mbps弱でした。
実際に見ても大変に高画質です。
また、音声はCBRの1,536Kbps(ステレオ)、音声込みだと約38Mbpsとなります。

SONYやPanasonicのコンデジはAVCHDの規格に縛られて60pでも28Mbps(実測で25Mbps程度)どまり、
CanonのPowershot SX280HSなども公称約35Mbpsです。
ビットレートだけならば、この機種(およびFujifilmの60p対応コンデジ)はクラス最強のようです。

あまり知られていないのではないでしょうか。

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……。とは言うものの、F900EXRの動画機能は色々と癖があります。

  • 連続して撮影できるのは60pの場合、14分までとなります。
  • 撮影中にズームを使用すると動作音が入ります(※2)。
  • 撮影中にズームを使用するとフォーカスが一旦外れます。必ず外れます


YouTubeで見る

ズームを利用しない、短いカットの撮影しかできない、ということになります。
動画スナップや映像「素材」を撮影するのには特に問題ありません(※3)が、
お子さんの運動会や学芸会の収録には全くの不向きの機種だと思います。

汎用性は低いです。使いこなし甲斐がある、とも言えます。

遊べるカメラだと思います。

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※1 収録した動画はFinal Cut Proの「マッチカラー」機能を使用し、色調を揃えてあります。また、YouTubeにアップした時点で微妙な画質の差は、ほとんどなくなってしまいました。

※2 どうしてもズームしたい方は、外部マイク対応のX20やHS50EXRなどをお勧めします。

※3 1/2インチの小型センサーなので、暗所にも強くありません。昼間専用です。

YouTubeで高画質動画[失敗]

YouTubeで高画質動画をアップすべくいろいろやってみましたが、成果はでませんでした。

YouTube動画を高画質でアップする方法を模索しました。が、今ひとつ成果が出なかったので備忘録となります。

先日の「剪定鋏式 改」など、動画はAVCHD ver.2.0(AVCHD Progressive)で撮影することが多いです。60p/28Mbpsのh.264です。
編集するときはApple ProRes 422で行ないます。今回は278Mbpsになってしまいました。

ローカル環境では大変高画質なのですが、YouTubeにアップすると一気に画質が落ちてしまいます。
「動画の管理」画面から「MP4でダウンロード」するとFHDサイズの公開動画を入手できますが、
Media Inspectorなどで確認してみても、平均ビットレートは6Mbps弱、最高ビットレートは10Mbps弱です。

YouTubeをだましてなんとかビットレートを上げられないかといろいろやってみました。

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キーフレーム間隔は関係ない

書き出し時にキーフレームの間隔を変えてみました。

2フレーム5フレーム10フレーム15フレーム90フレーム(3秒ごと|Adobe Media Encoder推奨値)、全てのフレーム(をキーフレームに)、1800フレーム(キーフレームなし)など、いろいろやってみましたが、YouTube公開後の動画ファイルサイズへの影響は(ほぼ)全くありませんでした。

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フレームレートも関係ない

オリジナルは60fps(59.94fps)、YouTubeへは30fps(29.97fps)に変換したものをアップしています。
20fpsにフレームレートを落としたものをアップしてみましたが、やはりビットレートに変化はありませんでした。
1フレーム当たりのデータは増えている、と考えられなくもないですが、キーフレーム数が不明なのでよくわかりません。実際の見た目にも画質の向上は感じられませんでした。

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元動画の動き情報はきちんと把握されている

(仮に)書き出される平均ビットレートがいつも一定ならば、動かないパートを増やせば動く部分にその分割り当てられるかも、と考えて、動画の後ろにグレーの静止画像を1分足してみました。

BitrateViewer

が、今度は平均ビットレートが半分になってしまいました。
Bitrate Viewerで確認してみると、動きのある前半に6Mbps〜10Mbpsが割り当てられています。
YouTubeはオリジナルの動き情報をきちんと参照しているようです。

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シネスコサイズで少し改善?

画面をトリミングしてシネスコサイズ(12:5)にしてみました。
FHD(16:9)の画面を黒でマスクしても、クロップ(削除)しても、平均ビットレートに変化はありませんでした。トリミング前と同じ、6Mbps弱です。
有効画面が小さくなった分、画質は向上しているはずですが、劇的な改善ではないようです。

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一旦あきらめて後処理

色々実験してみましたが、有為な改善がなかったので一旦あきらめ、開き直ってデータ処理を行なってみました。
動画編集ソフトの「手ぶれ補正」処理を加えてアップしてみました。動きを解析し、画面をトリミングしながら動きをなめらかにする処理です。FHDの精細さは失われますが、どうせ28Mbps → 6Mbpsなのでたいしたことはありません。ステディカム風の浮遊感がでてきました。

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倍速再生でビットレート向上

1/2スピードの動画を作成しアップしてみました。2倍速で再生するとビットレートは12Mbps、フレームレートは60になるので一応画質は向上します。

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結局あきらめる

いろいろやってはみましたが、再生時に視聴する側がHDモード(720p/1080p)にしてくれなければ意味がありません。
公開サイズでの最適化を行い、このblogのサーバーにアップしました。

640px × 360px、60p、4Mbpsのmp4ファイルです。Final Cut Pro Xでの手ぶれ補正処理を加えています。