自作ビデオスタビライザー「片鋏式」

DIY Steadicam

以前(2013年)、「剪定鋏式 改」を作成した後、簡易版を作ったのを忘れていました。

「剪定鋏式 改」に比べ、効果はやや落ちると思いますが、撮影時に場所をとらないので室内などで役に立つと思います。

「剪定鋏」の簡易版(二脚→一脚)なので「片鋏(かたばさみ)」としましたが、薙刀(なぎなた)のように持ちます。

一脚をぐるぐる回さないように持ち方は工夫したほうがよいでしょう。

タイムラプスで疑似全画素読み出し撮影

タイムラプス撮影は静止画で作成するので、実質全画素読み出し動画と同じです。

最近の動画デジカメのセンサーは1000万画素超が普通になりました。一方、民生用動画の最大サイズ、フルハイビジョンは約200万画素(1920*1080|2,073,600画素)です。

高画素デジカメでの動画撮影では必ず画素の「間引き」が発生しています。全画素読み出してリサンプルしている訳ではありません。

ちょっと調べてみると、例えばPanasonicのGH2の動画撮影は「画素混合方式」、CanonのEOSは「ラインスキップ方式」だそうです。各社とも高画質維持のための工夫をいろいろ行っているようです。

以前、FinePix F900EXR動画の基本性能を調べた時には、間引きの間隔が大きいのか、斜めの線が点線になっていました。

仮にセンサーの情報をすべて読み出し、リサンプルでFHDの動画を作成したらどのくらい高画質になるのでしょうか。

センサーからの全画素読み出しを擬似的に行なうために、タイムラプス動画(大量の静止画連写を元に作成した早回し動画)の撮影を行なってみました。


YouTubeでみる

カメラはPanasonicのGH1を使用しました。1000万画素(4352*2448=1065,369)のjpeg連写から作成した動画と、FHDのAVCHD動画を比較しています。

ディティール比較

作成した動画をキャプチャーし、200%表示で比較しています。解像力に明らかな差があります。

センサーからの読み出し速度、転送バス幅、処理速度、使用電力、発熱……。

技術上、何がボトルネックになっているのかはよくわかりませんが、動画撮影ではレンズやセンサーの潜在能力をまだまだ使い切れていないようです。

逆に、良いスチルカメラが良い動画撮影機とは限らない、ということでもあります。

思わぬところに動画撮影に優れたカメラが存在しているかもしれません。

F900EXRをraw現像|ノイズリダクションについて

F900EXRのraw現像をしながら、ノイズリダクションについて感じたこと。

NR比較|NRオフ

FinePix F900EXRは低価格帯のコンデジにしてはめずらしく、rawでの撮影に対応しています。
購入動機の一つでもあります。

AdobeのLightroomを使ってraw現像を楽しんでいます。トーンの操作、シャープネスの調整や各種収差の補正など、パラメータをいじりながら好みの画像に仕上げています。

残念ながらF900EXRは極小センサー(1/2インチ)に加え、多画素(1600万画素)のため、ノイズが多めです。ISO400で撮影してもノイズがそれなりに発生します。

ノイズリダクションのパラメータを色々いじるのですが、なかなか消えません。
逆にいじりすぎると某メーカーのコンデジのように「油絵」のような画質になってしまいます。

開き直ってノイズリダクションをオフにしてみました(冒頭の写真)。


ノイズリダクション(NR)の違いを等倍で比較しています。

NR比較|等倍比較用

オリジナルはFlickrにアップしています(※1)。


大きく表示すると全体に梨地のようなノイズがうっすらと感じられますが、花びらの透け具合や色相の微妙な違いなど、質感や発色などは、NRオフが一番良好と感じられました。

これからはノイズ多めの機種でもノイズリダクションはなるべく使わないことにしようと思います。

周辺の画素などを参考にしながら画像を「舐める(ぼやかす)」ノイズリダクションは、やはりオリジナルの情報量を減らしている(※2)だけだなのでしょう。アルゴリズムの良否はあっても「ノイズ」と「結像(明暗や色)」を厳密に判別することなどできるわけがないのですから。

……。今まで撮影した全部の写真を現像し直したくなってしまいました。


※1 ファイル容量の差が意外とあります。ノイズリダクションが強いほどサイズが小さくなっています。もちろん、ノイズ自体がデータ量としてカウントされているのが主な理由ですが、画像本来の情報も減っているはずです。

※2 高級カメラの世界では、モアレ防止・偽色防止のためのフィルターをあえて外した「ローパスフィルターレス」がトレンドだったりします。センサーから取り出せる情報はとにかく一切減らしたくない、とマニアの皆さんは考えているのでしょう。逆に、普及価格帯のコンデジの強いNRは、一般の方々の意向をそのまま反映したもの、ということになります。

FinePix F900EXR動画の手ぶれ補正

FinePix F900EXR動画の手ぶれ補正機能は、特に優れてはいません。

FinePix F900EXRの動画性能を調べています。
動画撮影時の手ぶれ補正の性能を、DSC-RX100と比較してみました。


YouTubeでみる

  • F900EXRとRX100を1台の三脚に取り付けて、同時に撮影しています。
  • F900EXRは光学式(CMOSシフト方式)手振れ補正(動画専用モードはありません)、
    RX100は光学式・電子式併用の動画専用の手振れ補正[アクティブ]モードで撮影しています。
  • ビデオスタビライザーの類いは特に使っていませんが、「一脚スタビライザー」のような状態です。

実際の違いは動画を観ていただくしかないのですが、印象としては、

  • やはりRX100の方が手ぶれ補正がよく効いています。歩行時のショックが少ないようです。
  • F900EXRは撮影時にフォーカスが時々跳ねます。AFの挙動が 「(ビデオでなく)カメラ」的で、ややせわしない感じがします。

F900EXRは動画性能を売りにしたカメラではありません。残念ながら予想通りの結果です。

テストを続けてはいますが「予想外の結果」が出てこないので、どうもあまり面白くありません。

FinePix F900EXR動画の基本性能

FinePix F900EXRはフルオートなので、動画画質をいじることができません。

FinePix F900EXRの動画性能を調べています。
マイクロフォーサーズのLumix DMC-GH1、1インチセンサーのRX100と比較(※1)してみました。



YouTubeでみる

コンデジの中ではトップクラスのビットレートを持つF900EXRですが、あまり良い印象がありません。

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シャープネス強すぎ。リンギング発生しまくり

F900EXRはシャープネスはかなり強めです。かつ「線の太い(シャープネス半径の大きい)」ものなので、FHDの解像感がありません。

動画キャプチャー比較|リンギング

明暗の境目に太いリンギング(輪郭強調線)が発生しています。手前の電線に「白ふち」がついています。

動画キャプチャー比較|リンギング拡大(400%)

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コントラスト強すぎ。シャドウ部つぶれ過ぎ

F900EXRのコントラストはかなり強めです。シャドウ部のほとんどがつぶれてしまいました(※2)。

動画キャプチャー比較|シャドウ部

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「フルオート」では使いこなせない

F900EXRは動画撮影時にシャープネスやコントラストを調整することができません。かろうじて露出補正とホワイトバランスは調整可能ですが、「Provia(スタンダード)」「Astia(低コントラスト、低彩度)」「Velvia(高コントラスト、高彩度)」などのフィルムシミュレーションモードも利用できません。
また、基本の感度が足りず、オリジナルの動画ではシャドウ部にノイズがざわざわと発生しています。

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ぱっと見は変わらず。むしろ好印象?

……、とは言うものの、YouTubeに上げてしまうとその差は縮まり、また、テレビなどで観る分にはメリハリがあるのでむしろ好印象だったりします。もともとはファミリーユースのコンデジなので、これはこれで正しい仕様なのだとは思います。

いじり甲斐がなく、残念です。

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※1 撮影時の各種設定

  • オリジナルは60pのFHD動画です。GH1のみ24pで撮影しています。
  • FinePix F900EXR:露出補正なし、コントラスト・シャープネスは自動(設定不可)動画ビットレートは36.7Mbpsです。
  • DMC-GH1:露出補正-1/3、コントラスト-2、シャープネス標準、動画ビットレートは16.3Mbpsです。
  • DSC-RX100:露出補正 -1/3、コントラスト-2、シャープネス-1、動画ビットレートは24.8Mbpsです。
  • 音声は削除しています。
  • ホワイトバランスは昼光。ただし、全体の色調はFinal Cut Proのマッチカラー機能で揃えています。

※2 試しにオリジナルの動画をAdobe Lightroomを使ってコントラストを目一杯下げてアップしてみましたが、シャドウ部の潰れは救済しきれませんでした。

FinePix F900EXRの60p動画は実測37Mbps

FinePix F900EXRの60p動画は実測37Mbpsで高画質ですが、使いこなしが難しいです。

FinePix F900EXRの動画性能ですが、ネットで調べてもまったく見つからないので自分で測ってみました。

◎手持ちの機種、DSC-RX100と比較しています(※1)。


YouTubeで見る

60pモードでの平均ビットレートは実測で37Mbps弱。ピーク値は40Mbps弱でした。
実際に見ても大変に高画質です。
また、音声はCBRの1,536Kbps(ステレオ)、音声込みだと約38Mbpsとなります。

SONYやPanasonicのコンデジはAVCHDの規格に縛られて60pでも28Mbps(実測で25Mbps程度)どまり、
CanonのPowershot SX280HSなども公称約35Mbpsです。
ビットレートだけならば、この機種(およびFujifilmの60p対応コンデジ)はクラス最強のようです。

あまり知られていないのではないでしょうか。

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……。とは言うものの、F900EXRの動画機能は色々と癖があります。

  • 連続して撮影できるのは60pの場合、14分までとなります。
  • 撮影中にズームを使用すると動作音が入ります(※2)。
  • 撮影中にズームを使用するとフォーカスが一旦外れます。必ず外れます


YouTubeで見る

ズームを利用しない、短いカットの撮影しかできない、ということになります。
動画スナップや映像「素材」を撮影するのには特に問題ありません(※3)が、
お子さんの運動会や学芸会の収録には全くの不向きの機種だと思います。

汎用性は低いです。使いこなし甲斐がある、とも言えます。

遊べるカメラだと思います。

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※1 収録した動画はFinal Cut Proの「マッチカラー」機能を使用し、色調を揃えてあります。また、YouTubeにアップした時点で微妙な画質の差は、ほとんどなくなってしまいました。

※2 どうしてもズームしたい方は、外部マイク対応のX20やHS50EXRなどをお勧めします。

※3 1/2インチの小型センサーなので、暗所にも強くありません。昼間専用です。

FinePix F900EXRにフードをつける

FinePix F900EXRに手作りフードをつけてみました。画質の向上はありませんでした。

いろいろ遊べそうだったので高倍率ズームのコンデジ、FinePix F900EXRを購入しました。
20倍ズームの望遠端(500mm相当)の画質を向上できないかと、ちょっとした工夫をしてみました。

P1020263

ポスターなどを収納する紙管を適当な長さにカットして、

P1020276

内側をつや消し黒でスプレーし、

P1020273

長いフードを作ってみました。

ベランダから遠くの家の屋根を撮影してみました。
マニュアルモードにして、露出の条件は揃えてあります。

DSCF0036|フード無し

フード無しで撮影

DSCF0037|フード有り

フード有りで撮影

……。多少なりともコントラストの向上があるかと思いましたが、有為な差はまったく見いだせませんでした。
今どきのコンデジのレンズ設計はフードを特に必要としないようです。素晴らしい。

でも、ちょっとがっかり。